小さな散歩道

三沢たちばな公園

三沢たちばな公園は円形公園
バスケットをする子どもたち
ターザンロープは子どもたちの人気

 多摩モノレール高幡不動駅を新井方面に降り、線路沿いに百草園方面へ直進。しばらくすると、程久保川に合流する。この川沿いは歩行者専用路となっていて、緑も多く、快適に散策することができる。10分ほどこの道を進むと、左手に三沢たちばな公園が見えてくる。

  公園入口の看板に地名の「三沢」のいわれが書いてあった。この辺りは明治初めまで武蔵野国多摩三沢村字立花といった。三沢とは中沢、小沢、湯沢の3つの沢があるところからこの名前が起こったとか。
  この公園は、広い円形広場の他にターザンロープやバスケットゴールが備えられている。なかでも長いターザンロープは大人気の様子で、この日も終日子どもたちがロープに捕まりながら歓声を上げて滑っていた。また公園からは、程久保川向こうにそびえる多摩丘陵の緑も目に入ってくる。散策日和の季節に、ベンチに腰掛けて子どもたちの嬌声を耳にしていると、ついうたた寝してしまいそうになってしまう。

公園の近くを流れる程久保川にカモが  公園近くには立花橋が架かっており、川面には鯉やカルガモの姿を見ることができた。またここから川沿いを進んでいくと、日野第八小学校の敷地から川にせり出すように木々が伸びており、ちょっとした緑のアーケードのようになっている。対岸には三沢中学校があり、部活帰りと思しき生徒たちが楽しげに語らいながら帰路についていた。

ねんも公園で遊ぶ親子
  駅までの帰り道、ねんも公園にも寄ってみた。こちらは児童遊具が充実しており、タイヤやネットが吊られた木製遊具や、カラフルな複合遊具などがあり、休日を思い思いに過ごす親子連れが楽しんでいた。なお「ねんも」とは、かつてこの近くの用水路に渕があり、そこでは水中植物が年中茂っていることからこの名がついたそうで、この辺りの小字名でもあったそうだ。

  モノレール高幡不動駅は京王線を跨いでおり、自由通路からは京王線と車両基地を見渡すことができる。電車好きの少年が通路の窓から一心に写真を撮っている姿が印象的だった。

(2014年6月掲載)  地図


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