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八王子みなみ野駅から「宇津貫折返場」行のバス、「みなみ野五丁目南」で下車。近くのコンビニの角を曲がり10分ほど歩くと、目の前に谷戸が広がる「みなみ野大船の尾根緑地」に着く。このすぐ右手にそびえるツインタワーが大船配水所だ。
銀色のタンクを茶色のレンガが包み込んでいるようなちょっと異様なこの建物。谷戸に向かって堂々とその姿を誇示しているようにも見える。
このツインタワーを谷戸側から見るには、緑地の一番右側の小道を降りて行く必要がある。小道はかなり草が茂っており、進むのに少し苦労する。しかしタワーの真下辺りまで来ると、なんとか陽光を浴びるタワーの姿を見ることができた。
配水所の隣には日野自動車の博物館「日野オートプラザ」があり、昔懐かしいボンネットバスなどが展示されている。(10時〜16時・入館15時まで。無料・不定休)。
いったん上に上がり、谷戸のトンネル近くに鎮座する春日神社へ。この神社は鮮やかな朱色に彩られた本殿が印象的な神社で、旧大船村の鎮守でもあるようだ。こじんまりとした境内だが、周囲の緑と朱色のコントラストがいい雰囲気を醸し出している。
一角には竹林があり、風にそよぐ草木が秋の訪れを告げているかのようだ。裏手には小さなほこらがあり、本殿脇には小さな児童遊園なども設置されていた。本殿前の階段を下ると右手に公園があり、現在は工事中のようであったがトイレは利用できる。
上から谷戸を見渡してみると、直下を貫くトンネルや交差点、入り組んだ道々や住宅などがコンパクトにまとまっていてなかなか面白い光景だ。あたかもジオラマを眺めているよう。なかでも緑地七国側に広がる傾斜地はとても印象的で、緑の丘を横切る長い曲線道路がなんとものどかなムードを添えている。 丘の上には整然と新興住宅地が並んでいて、その対比がまた面白い。この辺りからは眺望も楽しむことができるため、晴れた日の散歩にお勧めだ。
(2013年10月掲載) 地図
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