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国道16号が浅川と交差する橋のたもとにある極楽寺は、永世元(1504)年、滝山に創建された。
北条氏照が元八王子に築城すると同地に移り、さらに天正18(1590)年の落城にともなって現在地に移転した。
この地に来て早420年。山門、本堂、鐘楼などを有する。八王子空襲での焼失を免れた古刹は、巨木に囲まれ、風格と静けさが漂う。
歴史ある寺院にふさわしく、三つの墓が都の文化財に指定されている。一つは長田作左衛門のもの。
元北条家家臣で、八王子城陥落後に八王子の町の再興に尽くし、後に町人となった。墓は本堂の前にある。
墓地には、八王子千人同心組頭で、八王子の地誌「桑都日記」の編著者の塩野適斎と、
武田氏滅亡のとき松姫とともに八王子に逃れ、仏道に帰依し、29歳で亡くなった玉田院の墓がある。
国道を挟んだ向かい側にあるのは宝樹寺。境内には大横町の山車を収める小屋や閻魔堂がある。
西に進むと、サイエンスドーム八王子の建物が見えてくる。遊びながら科学に親しめる施設で、プラネタリウムも備える。
寺院で歴史を味わった後に、最先端の科学に触れるのもいい。入館料は大人200円、4歳〜中学生100円(プラネタリウム観覧料は同500円、150円)。
サイエンスドーム八王子の向かいは大横町公園。散策の足を休めるならここで。穏やかな公園だ。
いずれも最寄りのバス停は「サイエンスドーム」。京王八王子駅または八王子駅北口からみつい台行きや創価大学正門行きに乗車する。
急行や準急のバス、経由によっては停車しないこともあるので、サイエンスドームに停車するかどうか、乗車前に確認を。
(2010年12月掲載) 地図
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