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モノレール万願寺駅から徒歩10分。浅川が多摩川に合流する三角州の多摩川寄りに浅川水再生センターがある。 このセンターの屋上に人造公園があると聞き訪ねてみた。名前は北川原公園。西南側から鉄階段を上る。 建物の3階くらいの高さがあるだろうか、眺望は抜群。富士山、丹沢から秩父の山並が見えた。 広さ3万2000平方メートル。芝生の広場の周囲を遊歩道が巡る。 犬の散歩に毎日来るという女性は「体操部の高校生がトレーニングに来たり、親子で鬼ごっこをしたり。 中にはトランペットの練習や民謡を大声でうなっている人もいますよ。自由な空間がいい」という。 だが、土、日曜はサッカーの練習に広場は使われることが多いので、一般の人は遊歩道や周辺の草むらで遊ぶことになる。 「夏は日陰になるような大木がないので、長くはいられないんです。空気のいい、眺めのいい今が過ごしやすい季節ですね」。
公園の下は水再生センターの何があるのか気になり、見学させてもらった。
日野市の大部分全域と八王子市の一部の下水(一日平均7万5000立法メートル)を処理している。
コンクリートの太い支柱が立ち並び、ちょうど車が止まっていない広い駐車場のようだ。
自分が立っているコンクリートの床下には10個の沈殿池と5つの反応槽があり、
微生物の力などで下水中の汚れを分解し、きれいな水にして根川を経て多摩川に放流。
たまった汚泥は水分をとって焼却し、その灰はセメントの原料になったり、レンガに加工され使われている。
水再生センターの南西側にはみなみぼり遊歩道がありあずまやで一休み。流れる小川の水はここの水処理センターで処理した水だそうだ。
水琴窟(すいきんくつ)に耳を傾け埋められたカメ内部に落ちる水滴の音を楽しんだ。隣にある石田寺で土方歳三さんの墓に手を合わせ帰路に。
同センター正門前を流れる根川べりは桜の名所で約1キロメートルも続き見事なのでさくらの季節には訪れたい。
■北川原公園
開園時間/9時〜16時(10〜3月)、9時〜17時(4〜9月)
問合せ/日野市緑と清流課 TEL/042-585-1111(日野市役所)
■浅川水再生センター
TEL/042-581-9787
見学は一人から受け付ける。(一週間前までに申込み)
(09年3月掲載) 地図
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