あなたの町の朝日新聞店 | 小さな散歩道 目次へ |
北京オリンピック開幕まであとわずか。そこで、44年前に開かれた東京オリンピックにゆかりのある身近な施設を訪ねることにした。
JR高尾駅北口から甲州街道を西八王子方面に歩いて約15分、多摩御陵入り口の手前左側に、2〜3人の人間が踊っているようなオブジェがある。白く塗られ、躍動感あふれるこのオブジェ、浅川中学の生徒がオリンピックを記念して製作したものだという。
そばの説明板によると、浅川地区が自転車競技のロードレース・コースとなり、町をきれいにする地域住民の環境美化運動が盛んとなった。このオブジェは、その運動の一環として造られた彫刻なのだそうだ。
そこから歩いて多摩御陵入り口を左に曲がり、南浅川橋を渡って左手の都立陵南公園の本園に入った。公園管理事務所に着くと、その前に地味で目立たない碑が立っている。
高さは80センチくらいだろうか。表面に、青銅製と思われる金属板。かすかに読める文字は
TOKYO1964
第十八回オリンピック競技大会
THE GAMES OF THE XVV OLYMPIAD
とあり、その下に
CYCLING 自転車
WINNER 優勝者
とあった。碑はここでオリンピックの自転車競技が開かれたことを記念するものだった。
管理事務所近くの野球場のフェンスには、青地に黒く「オリンピックを東京に、2016年!」と書かれた横幕が張ってあった。
(08年8月掲載) 地図
小さな散歩道 目次へ | 前へ | 次へ |