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北野街道脇に立つ「鳥と緑の国際センター」の看板から、住宅街の坂道を登って5分足らず。入り口を入るとすぐ、小高いコンクリート製の小山が目に付いた。 高さ3メートルほど、山すその直径は7〜8メートルありそうだ。山すそには太さが1メートルくらいのコンクリート管が、トンネルのように十文字に埋め込んである。子供ならば十分潜り込めそうな空間だ。早速、遊びに来ていた親子がかくれんぼを始めた。
山の片側には、鉄製のコの字形の手すりや石、鎖が取り付けられている。その反対側はすべすべした斜面だ。手すりで登って、すべり台で反対側へ降りるという仕組みのようだ。
見渡すと、ケヤキなどの大木が数本植わっている。足元にはドングリも落ちている。緑は豊かだ。ブランコや鉄棒、普通のすべり台など、遊具にも恵まれている。子供たちが自転車や駆け足で、その間を走り回っている。
公園の一端は、見晴台のように視界が開けていた。眼下には、刈り取りが終わったばかりらしい田んぼ、サトイモやネギなどの畑。住宅街の中に、そこだけぽっかりと出現したような農村風景が広がっていた。
目を移すと南平や平山、豊田の町並み、マンション群が一望だ。その合間を縫うように、京王線の電車が行きかっている。遠くには奥多摩の山並みが望めた。
(2005年11月掲載) 地図
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