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浅川の一番橋から、右岸(南平側)の堤防を歩いて約10分、土手から川原へ降りる木製の階段が見えて来た。川岸にはやはり木製の船着き場。対岸の市民プール側にも船着き場があり、3人ほどの担当者が待機している。
プールは上流の一番橋や、下流の高幡橋からかなり離れている。対岸の南平や平山などからの利用者たちのため、20年ほど前から運行されるようになったという「夏の風物詩」。川幅は約70メートル、対岸をロープで結び、2人の担当者が舟上で、1人が岸でロープや艪(ろ)を使って舟を操るわけだ。
渡し舟を管理している日野市文化スポーツ課によると、舟は昔ながらの和舟をイメージしており、木製舟の上からコーティングをかけてある。船外機は使わず、もっぱら人力による伝統的な渡し舟だ。
利用者はやはりプールに行く子供たちが多いが、買い物客や通勤、通学もOKとのこと。料金は無料。
訪れた日は、学校を終えた小学生の女生徒3人が乗舟した。2分足らずで渡り終えた3人は口々に「楽しかった」「面白かった」と、喜んでいた。
運行は、プール開設期間に伴い8月31日までの午前9時から午後5時までの随時。悪天候や増水時には中止もあるので、市民プールまたは日野市役所文化スポーツ課に問い合わせを。
(2005年8月掲載)
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