しごと日記Q&A編
今回は、当ASAにおいて『スタッフに人気のない業務トップ3』に入る業務のひとつ、『紙分け当番』についてご紹介したいと思います。
早朝、開店前のキオスクの前などにビニールで包まれた新聞の塊が置いてあるのをご覧になったことのある方もいるかもしれませんが、ASAにも同じような状態で印刷工場から届きます。通常、朝刊だと60部、夕刊だと100部が梱包されています。トラックから降ろされた何十もの梱包が、ASAの作業場内に山と積まれた光景は壮観です。
この新聞の山を仕分けして正確な部数を数えて各スタッフに渡したり、部数の少ない専門紙などを配達エリアごとに分けて渡すのが紙分けの作業です。他のスタッフが黙々と作業する中で、作業場の目立つ場所から、大きな声で指示を出しながら紙分けしていく姿は、さながら配達準備作業の総監督のような雰囲気があって、表向き新人君がやっても一人前に見えます。こうしてすべてのエリアの新聞の紙分けを終えてから、ようやく自分の配達の準備に取りかかります。
この当番が人気のない理由の一つは、いつもより勤務時間が長くなることです。準備のために、他のスタッフより先に出勤します。また、この紙分け業務がひととおり終わってから自分の分の配達準備に取りかかるため、配達出発・終了時刻も遅くなることになります。
そしてもう一つの大きな理由は、間違った部数を渡してしまうと、他のスタッフに迷惑をかけてしまうというプレッシャーです。頭の中でざっと計算してすばやく正確に仕分けていく先輩スタッフのようには、新人君はなかなかうまくいきません。紙分けに手間取っているうちに配達出発が遅くなってしまい、見かねた先輩スタッフに助けてもらうこともあります。
『紙分け』当番、人気のない業務ではありますが、先輩の助けを借りずにやりきることが、目下、新人君のささやかな目標でもあるようです。
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