しごと日記Q&A編
当ASAの社員は、ほとんどが地方から上京してきています。系列店も含めて何人かの人に話を聞いた中で、高校生の時に配達をしていた五島列島出身のF君の話を紹介します。
五島列島のある島に届く新聞は、朝8:30頃にフェリーに積まれて長崎港を出発し、正午近くに島に到着します。島で1軒しかない販売店(酒屋でもあり米屋でもある)の所長が港まで新聞を取りに行きます。新聞は「統合版」(遠隔地などで朝夕刊の記事を一つにまとめて編集して発行したもの)です。
授業が終わるとすぐに販売店に直行し、午後4時過ぎに各家庭に配達します。試験の日は学校が昼には終わるので、午後2時過ぎには新聞が各家庭に届き、体育祭などの大きな行事があるときは、夕方6時過ぎになることもあります。
届いた紙面に載っているテレビ番組はほとんど終わっていますが、「今日もご苦労さん」と言ってもらえた大切な思い出があるF君なのでした。
その2 当ASAの社員は、北は北海道から南は九州まで、日本全国から集まっています。前号では五島列島出身の社員の話を紹介しましたが、今回は、福岡県出身のF君に聞いた話です。
F君が上京してきて驚いたのは、日の出と日の入りの時間の違いです。元旦だと、日の出が東京6:51、福岡7:23、日の入りは東京16:38、福岡17:21。ちなみに7月初旬だと、日の出が東京4:30、福岡5:10、日の入りは東京19:00、福岡19:30。
東京の日の出と日の入りは、福岡で育ったF君の体内時計より40〜50分早いのです。まだ仕事に慣れていない頃、早く配達を終わらせることに必死だったF君は、朝刊の配達中にどんどん明るくなってきて、夕刊の配達中にだんだん暗くなっていくので、とても焦った記憶があるそうです。
「今ではさすがに体内時計は東京にセットされましたけどね」と少し“ドヤ顔”で話すF君。東京で2回目の正月を迎え、少し余裕と責任感が出てきたようです。
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