しごと日記 Q&A編

 配達専用のバイクって何年ぐらい持つものですか?
(2007年12月号掲載)

 ガソリン代が値上がりし、新聞配達用のバイクも、この秋から環境問題に対応して 各社が4サイクルエンジンだけを製造することになり、値上がりしてしまいました。 ASAにとっては、「踏んだり蹴ったり」です。
 当ASAで使っているホンダ「プレスカブ」も、新車で購入すると20万円以上。 乗る社員のクセや乗り方で傷み具合も違ってきます。
 50ccなので、ガソリンタンクは4Lで満タンになります。1Lで約30km走るので、 満タンで約120km走ることになります。意外と「燃費」が悪いと思うかもしれませんが、 新聞配達は走ったり止まったりの繰り返しなので、どうしてもガソリンの減るスピードが早くなってしまいます。
 朝刊と夕刊の配達で1日平均30〜40kmは走るので、毎日、マラソンのフルコースを走っているのと同じくらいの計算になります。 新入社員に「このバイクは1カ月で1000km、1年で12000km、4年で48000km走るんだぞ」と話すと、 「原付バイクで地球一週しているわけですね」とおもしろい答えが返ってきました。 確かに、そう考えると、けっこう走るもんだなあと思います。
 決まった社員が大事に手入れして乗れば、走行距離が80000kmを越えても全然平気なバイクもありますが、 複数の人間が代わる代わる雑に乗ると、乗り方のクセが違うため、消耗が早くなります。
 長持ちさせるために、月に一度のエンジンオイルやタイヤ交換は社員が自分でします。 タイヤやブレーキは、当然ですが、体重の軽い人が乗っているバイクは長持ちします。荷台に150部(30kg)、 前カゴに50部(10kg)の新聞を積むと、それだけで40kg。そこに60kgの人間が乗ると、合わせて100kg。 体重だけで100kgを越える(ヘビー級?)の社員もいるので、バイクも大変だなあと思います。
 また、配達中のパンクは緊急事態です。店に待機している社員に電話して配達の応援を頼んだり、 休んでいる社員のバイクを車に積んで配達場所まで運んで、パンクしたバイクを積み帰ったりと、てんてこ舞いになります。 こんなことが、月に4〜5回あります。特に雨の日とその翌日は、路面の土が流されて、 釘や、とがった石が露出してパンクの原因になります。
 ……というように、いろんなことがありますが、配達で使っているバイクは、平均すると5年位は持ちます。 雨の日も雪の日もがんばっているパートナーには愛着も湧いてくるものです。

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