小さな散歩道

六所神社 (大田区下丸子4-16-5)


六所神社入口

2本の御神木がしめ縄でつながれている

拝殿に施されている見事な彫刻 (龍)

拝殿に施されている見事な彫刻(獅子)

境内社の中にはコンクリート製のものも

下丸子公園の「矢口の渡し」を再現した渡し場


六所神社拝殿

 東急多摩川線の下丸子駅から多摩川方面に進み、多くの人でにぎわう駅前商店街を抜ける。正面に諏訪神社の鳥居が見える5差路を左へ曲がると、六所神社に着いた。下丸子六所神社とも呼ぶ。

 六所神社の創建は、文暦元(1234)年。地元の領主・荏原左衛門義宗が、多摩川下流の下丸子に六柱の神々を祀ったのが神社の始まりであると伝えられている。また、江戸時代には旧下丸子村の鎮守であったそうだ。

 一の鳥居をくぐり参道を進むと、二の鳥居の左手には手水舎があり、その先では古びた狛犬が座っていた。参道の先には嘉永5(1852)年に建てられたという拝殿が鎮座しているが、その手前では2本のイチョウが伸びていた。思わず見上げてしまうほど高く伸びたイチョウは、区の保護樹にも指定されており、この神社のトレードマークのような御神木だ。


迫力のある狛犬

 拝殿は昔ながらの神社といった雰囲気だが、柱の上部には細やかな龍や獅子の彫刻が施されていて、しばらく見入ってしまった。拝殿奥の本殿は拝殿よりも赤味が強く、屋根などに施された金色の装飾がよく映えているように思われた。

 拝殿の左側には石碑と境内社が並んでいるが、そのひとつは珍しいコンクリート製の祠となっていた。拝殿右奥にも境内社・合同稲荷社があり、こちらの祠には伏見稲荷神社にはすっとび稲荷というおもしろい名前が紹介されていた。

 境内はきれいで広々としており、ケヤキやスダジイなどの緑も多く伸びている。木陰も多く、なかなか気持ちのいい境内だ。また、この神社は地域の盆踊り大会やラジオ体操の会場にもなっているようだ。地元の人々に大変親しまれている神社なのだろう。

 六所神社のほど近くには、大きな下丸子公園がある。園内には人工の池がつくられていて、池の中には「矢口の渡し」を再現した渡し場と小舟が設置されている。木製の小舟に乗ってみると、舟はしっかりと固定されていて、子どもたちも安全に楽しむことができるようになっていた。
  この日は多くの子どもたちが小舟に飛び乗ったり、広場を走り回ったりしながら、夕暮れまで楽しそうに遊んでいた。

(2026年10月掲載)  地図


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