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東急多摩川線の沼部駅から多摩堤通りに出て、東海道新幹線のガードをくぐる。このあたりは、歩道の脇に水路が伸びる「旧六郷用水散策路」として整備されており、なかなか雰囲気のある一帯になっている。
近くの密蔵院にちょっとお参りをしてから、多摩堤通りに戻る。多摩川線の踏切を渡って「わかば保育園前」の交差点を左に入ると、住宅街の中にある田園調布南公園に着いた。
緑豊かな園内に入ってまず目につくのは、公園の中央に設置されたターザンロープだ。この遊具は子どもたちに大変人気があり、日が落ちるまで子どもたちの姿が途切れることがなかった。中には何度も繰り返し楽しんでいた子も見られたので、子どもたちには相当魅力的な遊具なのだろう。なお、この公園は「ターザン公園」とも呼ばれているそうだ。
ターザンロープの右手には、複数の機能を組み合わせた健康遊具やブランコがあり、こちらで遊ぶ子どもたちの姿も多く見られた。

子ども向けクライミングウオール、うんていなど複合遊具
園内奥には円形の砂場の上に藤棚があり、その先には大きな複合遊具が設置されている。この複合遊具は滑り台やトンネル、うんていや壁をよじ登るクライミング遊具などを組み合わせた大掛かりなもの。遊具の下にはクッションが敷いてあるので、親御さんも安心して子どもを遊ばせられそうだ。この遊具も子どもたちに人気があり、この日は小さな子がお母さんに励まされながら、うんていに挑戦していた。
また、園内にはケヤキをはじめとして様々な樹木が伸びており、ターザンロープ脇では木登りをして遊ぶ元気な少年たちの姿もあった。
複合遊具の先は小広場になっていて、周縁部にはベンチも置かれている。この日は休日ということもあり、ベンチに座りながら遊びまわる小さな子を見守る親御さんの姿も多く見られた。住宅街の一角にある中規模の公園だが、終日、子どもたちの姿が絶えることのない大変人気の公園であるように感じられた。
公園から少し進めば、多摩川の土手に出る。鉄橋を渡る新幹線などを眺めながら、川べりをのんびり散策するのもいいだろう。
(2025年11月掲載) 地図
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