小さな散歩道

久が原にある二つの八幡神社

 
久が原東部八幡神社鳥居(左)と社殿

  東急池上線久が原駅下車、駅前から伸びる「ライラック通り久が原」の商店街を進む。大きな通りにぶつかったら右折。通称、柳の交番といわれる「久が原交番」を通り越して、久が原三丁目の信号を渡る。米店と高級角食店の間の道をさらに進むと右手に久原小学校があり、その先の角が「久が原東部八幡神社」(大田区久が原2‐18‐14)の境内だ。
  境内は宮坂と呼ばれる坂の途中にあり、階段を上がって鳥居をくぐる。入母屋造の拝殿は茅葺の上を銅板で覆ったもので、大田区の文化財になっている。境内には神楽殿や末社の稲荷神社が祀られている。高木の大田区の保存樹木(スダジイ、スギ、サクラ)が何本もあり、心地よいさわやかな風が流れていた。


久が原西部八幡神社鳥居

「ライラック通り久が原」のライラックの花


久が原西部八幡神社社殿

  次は北西300メートル離れている「久が原西部八幡神社」(大田区久が原4‐2‐7)へ。来た道を少し戻って久原小学校途中にある「久が原特別出張所」から右に下がる坂道を下りる。四つ角右手にお寺の墓地が見えてきたら、その左が西武八幡神社だ。
  境内は高台にあり、鳥居は階段を登った上に。鳥居の右手に手水舎、参道表面に朱の社殿。拝殿は入母屋造銅板葺き。本殿は屋根の片方が長い流造(ながれづくり)だ。その右手に境内社の稲荷神社が。
  参道の左のエリアは久が原西部八幡児童遊園になっていて、各種遊具に加えて、ベンチや水飲み場、トイレもあり便利だ。

  帰りは丁度、白い小花が美しい「ライラック通り久が原」通りから駅に。ライラックの植栽通りなのだが、何と素敵な名前だ。町の人に聞いてみたら、1993(平成5)年、商店街のリフレッシュ化に伴い、通りにライラックの植栽をした。道路の愛称を一般募集したところ、「ライラック通り」になったそうだ。花期は4月から6月まで。取材当日は風邪気味でマスク着用だったため、香りが分からず。優しい甘い香りがしていたのかも。

(2023年6月掲載)  地図


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