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東急大井町線の九品仏駅で下車。改札を出て左の賑やかな駅前の商店街を抜けて、環状八号線を渡る。一見、周囲に広場などがありそうな雰囲気はしないが、目の前に建つ団地脇の階段を上ると、大きな芝生の広場が広がっていた。ここが、ぽかぽか広場。
広い芝生広場で遊ぶ親子の姿が多くみられた。
後ろはベンチが並ぶ休憩スポット
ぽかぽか広場は、玉川給水所の配水池上部を整備して造られた公園とのこと。この広場の下に配水池があるために、地上から少し上がったところに造られているようだ。
広場の入口近くは舗装されたスペースになっており、ベンチも多く設置されている。当日は晴天の休日ということもあり、この休憩スポットではたくさんの子どもたちや家族連れが、ワイワイと談笑を楽しんでいた。
その先に広がる芝生の広場は、なだらかな傾斜がつけられた小高い丘のようになっており、開放感があって大変気持ちのいいスペースだ。サッカーやキャッチボールに興じる子どもたちや、日当たりのいい場所で日光浴を楽しむ人など、多くの人たちが思い思いの休日をゆったりと過ごしていた。広場には特に遊具などは置かれていないが、これくらい広々と遊べるスペースがあれば、子どもたちも伸び伸びと遊べるだろう。
広場西側には巨大な生け垣のような植栽がある。この大きな緑のフェンスは、大人の身長以上の高さがあり、厚みもたっぷりとある立派なものだ。新芽が赤いのでベニカナメモチ(バラ科)という。
西側の階段下から見てみると、斜面では可憐な白い花が咲いており、手入れのされた植栽の上に緑のフェンスがそびえている。この一画は雰囲気ある庭園風の造りになっており、路上からじっくりと眺めてみるのもいいだろう。見上げてしまうほど大きなフェンスだが、小回りのきく子どもたちは緑のフェンスの中に隠れたり、植栽の中を走りまわったりして遊んでいた。
休日が終わってしまうのが名残惜しそうに、辺りが暗くなり始めても多くの子どもたちはベンチの周りで話し込んで別れを惜しんでいるようだった。
(2023年4月掲載) 地図
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