あなたの町の朝日新聞店 | 小さな散歩道 目次へ |
東急東横線、多摩川線「多摩川駅」下車、改札を出てすぐ左に行くと入り口がある。訪問した日は小雨がちらつく平日の午後。
入ってすぐ右手にある天井の高い「休憩所」からは、お弁当を広げる子供とお母さんたちの元気な声がしていた。
東に行くと草っぱらと呼ばれる緑の広場があり、その一角に湧水池があった。
くねくねと曲がったいろは坂を上るとフェンスに囲まれた多目的広場、草っぱら、小さな休憩所、滝坂を下りると滝の流れる音がした。
滝は湧水をくみ上げた人工滝だが、池を作り小川となって園内を流れている。滝坂を北に進むと大きな草っぱらに出た。
ここにも湧水池があり、おおたく環境探検隊による湧水を活かした「ミニ田んぼ」では市民の手で田植えの準備が行われていた。
北側には電車が走り、背中からは滝のせせらぎの音がして、都心のオアシス気分を味わった。
公園全体の広さは約35,000平方メートル。3分の1が斜面樹林で多目的広場が3つ、草っぱらが5つ。湧水池もある緑いっぱいの公園だ。
この地は、昭和54(1979)年まで54年間「多摩川園」という名前の遊園地として市民に親しまれていた。
お化け屋敷、ビックリハウス、ミニコースター、サル山もあり、菊人形展でも多くの入園者で賑わったとのこと。
駅前には飲食店が並び活気があった。その後、東急が経営する多摩川園ラケットクラブという高級テニスクラブに生まれ変わった。
現在の「休憩所」は当時のクラブハウスだった建物。テニスクラブも10年前に閉園。
駅名も「多摩川園」から「多摩川」に改まった。翌年、跡地の北側の約3分の2を大田区が取得し、公園として開園。
市民から名称を公募、2年前に「田園調布せせらぎ公園」として正式にオープンした。
■開園時間/(入園はいずれも閉園時間30分前まで)
8:00〜18:00(4〜9月)、 〜17:00(2〜3、10月)、 〜16:30(11〜1月)
■問合せ/大田区・調布まちなみ維持課 TEL:03-3726-4320
(2010年7月掲載) 地図
小さな散歩道 目次へ | 前へ | 次へ |