小さな散歩道

大田区立宝来公園 (大田区田園調布3丁目)

屋根の形がおもしろい田園調布旧駅舎 「駅の近くにあって、ほっとできる心休まる公園」と読者の方のご紹介があった。田園調布駅下車、平成12年に復元された田園調布旧駅舎をくぐり同駅西口に出る。駅を起点に放射状にのびる3本の道の左端(南西)の突き当たり、駅から徒歩5分と近い。
  約1万2000平方メートル。丘陵地のゆるやかな斜面を利用した雑木林の公園。園内には梅、桜をはじめ、クヌギ、シイなど約70種1500本の樹木が繁り、これからの新緑の季節は特に気持ちいい。
  公園上部の梅園を抜けて雑木林の中の散策路を下ると、視界が開け池と遊具のある広場に出る。池にはアヒルやカモなどもいて、ベンチに座り泳ぐ姿を眺めてのんびりする。
  池の周辺には黄色の花を付けるキショウブを中心に青紫の花のカキツバタなどが多い。5月のゴールデンウィークから中旬までが見ごろのようだ。

自然林を生かした公園の中間部公園下部の池は近隣住民の憩いの場藤棚の向こうには遊具が並び幼児の遊び場だ

  公園の歴史は古く、大正時代、実業家・渋沢栄一翁が田園調布を住宅地として開発した時、武蔵野の面影を保存しようと公園用地として残した。昭和19年、東京都が整備し開園、昭和25年大田区に移管された。公園としての懐の深さの理由が分かったような気がした。
田園調布駅西口前の洋菓子店レピドール。2階がカフェになっている。  帰りにおしゃれな家並みを見ながら駅に向かうと、ガレージセールを開いている家があった。ブランド物の子供服を購入、ちょっと得した感じ。そこの家の方から駅前のケーキと焼き菓子店レピドールをご紹介いただいた。創業37年のしにせで、南欧風の店構えも街の雰囲気にあっている。2階の喫茶室でケーキとコーヒーをいただきセレブなムードを味わった。

■ 問合せ 調布まちなみ維持課 TEL/03-3726-4300 

(09年5月掲載)  地図


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