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東急多摩川線多摩川駅から徒歩5分。多摩川に沿って約750メートルに渡り広がる丘陵地帯にある。6万6,661平方メートルと広く、自然林の道と古墳群、水生植物園、野草園、あじさい園そして二つの広場まであり、幅広い年齢層の市民に愛されている公園だ。その一画に全国でも珍しい古墳展示室があるというので行ってみた。
まず公園内を一巡りして10基ある古墳を見ることにした。入口近くの管理事務所の隣りにある国指定史跡の前方後円墳の亀甲山古墳(かめのこやまこふん)は長さ100メートルと大きく、4世紀後半に造られた首長の墓だそうだ。だがこんもりした小山の雑木林にしか見えない。同台地の北側には都指定史跡の宝?山古墳がある。この二つの前方後円墳の間に8基の小円墳(1基は前方後円墳)があり、6世紀から7世紀(古墳時代後期)の古墳群という。どれも雑木林に覆われていた。かつて都内にあった古墳群の多くが都市化の波に埋もれてしまった中で、築造当時の姿をとどめている貴重な遺跡だ。
公園内の古墳を見学したところで古墳展示室をのぞいた。天井に届きそうな実物大の前方後円墳の一部をレプリカで復元。レプリカの中に作られた横穴式石室には木棺が置かれ、副葬品に囲まれた被葬者を模した人形が横たわっていた。大田区内の古墳から発掘された円筒埴輪、鏡、管玉なども展示してある。
お花見のついでに古墳展示室であなたも古墳時代にタイムスリップしてみませんか?
■ 多摩川台公園は24時間開放。古墳展示室は9:00〜16:30。月曜休み(祝日の場合は開室)。無料。
問合せ/多摩川台公園管理事務所 TEL 03-3721-1951
■ 展示品写真提供/大田区まちなみ整備課
(09年4月掲載) 地図
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