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ステンドグラスと日本画で仏の世界を表したお寺があると聞き訪ねた。都営浅草線西馬込駅から徒歩10分。途中に「馬込半白節成胡瓜 馬込大太三寸人参発祥の地」と書かれた記念碑や、東京都水道局の巨大給水タンクを見ながら日蓮宗・林昌寺へ。400年以上の歴史をもつ古刹(こさつ)だ。
2001年に日蓮宗立教開宗750年記念事業として建てられた多目的ホール大雄殿(だいおうでん)を見学させていただく。玄関には蓮の花をイメージしたステンドグラスの丸窓から光があふれる。2階の廊下壁面には菩薩像を描いた縦長の三面のステンドグラスもある。原画はすべて大田区住民で、日本画家の露木惠子さんが描いた。
露木さんの日本画も2カ所に展示。一階の玄関ホールの天井にかかる「天人散華供養の画」2面と2階の大広間のお釈迦様の涅槃像(ねはんぞう)背景のお釈迦様入滅の画だ。ホール全体に穏やかな空気が流れ気持ちが落ち着く。
松下正雄41世住職は、「ステンドグラスの光はさわやかだという声をいただいています。目に見える仏の世界で葬儀・法事などをして故人をしのび、安らかな気持ちで天上世界を体感してもらいたい」という。
帰りは西馬込駅から南へ徒歩7分の大田区立郷土博物館(月曜休み)をのぞいて見よう。
■林昌寺の大雄殿見学は土、日曜を除く平日に。前日までに連絡をしてから伺ってください。
TEL/
03-3751-6267
(09年2月掲載) 地図
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