しごと日記Q&A編

  雨が降っていないのに新聞にビニールラッピングがされている時と降っているのにされていない時があります。どうしてですか?
(2016年7月号掲載)

  前号を発行してからすぐに今年の梅雨入りが発表されました。例年だとあと半月ほどで梅雨が明けますが、梅雨の終わりは激しい雨が降ることも多くなりますからご注意ください。
  梅雨が明けると夏本番ですが、最近ではゲリラ豪雨のように、「夕立」と呼ぶには激しすぎる土砂降りも多くなりました。そして、夏も終わりに近づくと今度は台風。夏は「雨の季節」でもあるのです。

  台風であれ大雨であれ、配達に出発する前から雨が降っていれば準備も覚悟もできます。ASAには雨用の新聞にビニールをかけるラッピングマシンがあり、配達スタッフはASAに届いた新聞に折込みチラシの束をはさみ込んでから、必要分だけビニールラッピングをします。それでも各スタッフがすべての新聞をラッピングすると、配達に出発する時間が30分以上遅くなってしまい読者の皆さんにご迷惑をかけてしまいます。どれくらいの部数をラッピングしようかと、配達に出発する直前まで雨雲とにらめっこすることになります。

 困るのは、配達途中や終了後に雨が強く降りだしたときです。以前は「ビニールをかけずにいかに濡らさずに配達するかが新聞屋の腕の見せ所だ!!」と熱く語っていたベテランスタッフも、最近の「ゲリラ豪雨」にはやられっぱなしのようです。とはいえ、突然の雨の場合、新聞をラッピングしていないことが多いので、やはり配達スタッフの状況判断能力が問われます。
  場合によっては携帯用ビニール袋に手作業で新聞を封入したり、中が水浸しのポストへの配達を避けて玄関先まで届けたり、心配なお宅まで戻ってポストの中の新聞が濡れていないかどうか確認することもあります。

  中でもスタッフ泣かせなのは、朝刊配達を終えて帰宅したあとに降り始める雨です。布団にもぐりこんでから雨音が聞こえてくると、いろんなお宅のポストの中の様子が頭に浮かんできて寝付けなくなるのです。

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