しごと日記Q&A編
台風や集中豪雨などの時、配達で気を付けていることを教えてください。
(2013年8月号掲載)
「先輩、台風が接近中のようです。台風が来てもバイクで配達するんですよね?」という新入社員の質問に、「当たり前だろ」と答える先輩社員。台風の季節になると毎年ある会話です。雨だけならまだしも、台風だと慣れていても注意することがたくさんあります。
真夜中に雨が降りしきる中、新聞を配るわけですから視界が悪いのはもちろんですが、台風だと倒木や落下物が多くなります。プラスチックでできた自動販売機のゴミ箱の蓋が、風で飛んでくることもあります。これも注意していないと激突してしまいます。
風雨で木から枝や葉っぱなどが落ち、雨と一緒に道路脇へ流れ、降り積もります。雨でそれらが濡れているわけですから、バイクで走るとかなり滑ります。剥いたバナナの皮の上を走るような感覚で、木の下は特に注意が必要です。
強風で、手に持った新聞が飛ばされてしまう……なんて事もあります。特に、濡れないようにビニール包装をしていると、つるつる滑り、持った瞬間、風に飛ばされてしまうようなことがあります。
このように、普段通りいかないことが多くなり、時間もかかってしまいますが、安全に間違いなく配り終えることだけを考えます。
雨の中での配達が終わると、今度は夕刊の配達に備えて合羽を干し、「起きた時には雨が止んでいますように」と祈るような気持ちでしばしの休息に入ります。
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