しごと日記Q&A編

  雨の中でもバイクで配達ですね。どんなことに注意して走っていますか?
(2010年9月号掲載)

  雨の日にバイクで配達していて、一番注意しなければいけないのはスリップです。怖いのは、下り坂はもちろん、曲がり角にあるマンホールのふたです。雨の日にマンホールの上でバイクを傾けて走ったりすると、「ツルッ」とバランスを崩します。走りながら片足で踏ん張って立て直そうとしても、一度すべりだすとなかなか元には戻りません。
  転倒すると、積んでいる新聞が道路に投げ出されてしまうこともあります。急いで積みなおしますが、そのまま配れないほど新聞がぬれてしまった場合は販売店に予備の新聞を取りに戻らなければなりません。戻れば遅くなるし、予備もほとんどありません。バイクの下敷きになった体は痛いし、そうそう簡単に転んでいるわけにはいきません。
  マンホールを避けて走ればいいと思うかもしれませんが、習慣は恐ろしいもので、無意識のうちに毎日ほぼ同じ場所を走ってしまうものです。そのたびに何度もスリップしますが、一度痛い思いをすると人間は勉強します。スリップしたときに足で支えるのが無理だと判断すると、倒れかけたバイクからすぐに降りて、下敷きになるのを防ぐようになるのです。
  何はともあれ、自分は雨でずぶぬれになっても、新聞だけはぬらさないように気をつけています。

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