小さな散歩道

阿豆佐味(あずさみ)天神社(立川市砂川町4-1-1)


阿豆佐味天神社の鳥居

拝殿に施された見事な彫刻

猫返し絵馬

猫返し絵馬の前に立つ猫の石像


阿豆佐味天神社の拝殿

 立川駅北口から「箱根ケ崎駅東口」、「イオンモール」行きなどのバスに乗り、「砂川四番」で下車。乗車時間は約10分。バス停のすぐ先に見えるのが、五日市街道に面した阿豆佐味天神社だ。
  阿豆佐味天神社の創建は寛永6(1629)年。砂川の新田開発の際に村の鎮守として創建されたという。また、この神社は別名「猫返し神社」とも呼ばれ、祈願すると行方不明になった愛猫が帰ってくるといわれている。

 境内に入ると、参道脇には高い木々が伸びていて、この日はイチョウがきれいに色づいていた。参道の先にある総けやき造りの拝殿は、文久2(1862)年に建てられたものだ。龍などの細やかな彫刻が施された立派な拝殿だが、拝殿手前での撮影は禁止されているので注意してほしい。


蚕影神社(別名、猫返し神社)

 拝殿の右手に進むと、「猫返し神社」といわれている境内社、蚕影(こかげ)神社があった。立川ではかつて養蚕が盛んだったため、この神社では蚕の天敵であるネズミを捕まえる猫を守り神としていたそうだ。 
  「猫返し神社」と呼ばれるようになったきっかけは、ジャズピアニストの山下洋輔さんの飼い猫が行方不明になり、こちらの神社に願掛けすると、なんと翌日に猫が帰ってきた、というエピソードを80年代に紹介したことによるという。

 蚕影神社の手前には、愛くるしい「ただいま猫」の石像があり、その横には絵馬掛けがある。鈴をつけた三毛猫が描かれた絵馬には、猫の無事の帰宅を祈るものから健康や長寿を祈るもの、「生まれ変わって戻ってきてね」というものもあった。なかには遠方からの参拝者による絵馬もあり、愛猫への切なる思いがひしひしと伝わる。

 猫たちの帰還を祈りながら境内を出て神社横の道を歩いていると、一匹の猫がササッと境内に入っていった。やはり、猫に縁のある神社なのだ。

 神社近くにある郵便局の角から伸びる道を進むと、「砂川秋まつりひろば」がある。地域住民が整備しているという広場には、木からぶらさがったブランコやタイヤなど、手づくりの遊具やベンチが設置されていた。一風変わった広場だが、散策ついでに寄ってみるのもいいだろう。

■阿豆佐味天神社
開門時間/7:00(夏季6:00)〜16:20
駐車場/あり

(2025年12月掲載)  地図


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