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南武線の西国立駅から駅前の踏切を渡り、立川南通りを西に5分ほど進むと、立川病院とたましんRISURUホール(立川市民会館)の間にある錦中央公園に着く。
公園の入口近くには存在感のある大きなシンボルツリーが伸びていて、その両脇からも緑が高く伸びていた。シンボルツリーの手前にはベンチが設置されていて、仕事の合間にベンチで一息つく人たちの姿がちらほらと見かけられた。
シンボルツリーの裏手は植栽スペースになっていて、こちらにはウメなどの木々が植えられている。その先には藤棚があり、上を見上げると、大きなフジの実がたくさんなっていた。
公園の奥は児童用の広場になっているが、この広場には昨年から新たにインクルーシブ遊具が設置されている。インクルーシブ遊具とは、障がいの有無などに関わらず誰もが楽しめる遊具のことだ。
設置されたのは、ブランコと複数の滑り台を組み合わせた複合遊具。2種類あるブランコの1つは、複数人(180`まで)で乗ることができる円盤型のブランコになっている。この円盤型ブランコは寝たままでも乗ることができるので、自分で体を支えられない人でも楽しむことができる。真新しい広場では、小さな子がお父さんと一緒に座ったり、子どもたち同士が楽しそうにユラユラと揺られていた。
複合遊具には、車いすの人でも楽しめるようにスロープが設置されている。スロープ先の滑り口には広めのスペースがとられているが、これは車いすから降りるためのスペースなのだろう。この日は、幼い子が傾斜が緩やかなスロープをトコトコと歩いていた。
また、複合遊具の近くには回転させると音が出るパネル遊具なども設置されていた。これらのインクルーシブ遊具の周囲は柔らかい素材で舗装されており、安全に配慮された造りになっている。
インクルーシブとは「すべてを包括する」という意味だが、遊具の周りにある横になれない仕切り付きのベンチを見ると、少々複雑な気持ちになった。
(2025年7月掲載) 地図
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