小さな散歩道

富士見第二公園 (立川市富士見町4丁目)

 
(左) 上段にある運動広場   (右)  運動広場を背に崖下広場


運動広場から南を見る

「シクラメンの花と」の歌碑(左)と作者・田中冬二の紹介板

崖下公園  手前は残堀川

 立川駅南口から西立川方面を回って「立川駅北口」へ向かうバスに乗り、「富士見町四丁目」で下車。このバス停の目の前にあるのが「富士見第二公園」だ。立川崖線上にあるこの公園は上段と下段の2段構造になっていて、見晴らしがいいことでも知られている。

  奥多摩街道に面した上段のエリアは、中央に広々とした運動広場があり、脇には滑り台やトンネルを組み合わせた児童向けの複合遊具が置かれている。また、園内南側の崖際には手すりやベンチがあり、開けた眺望が楽しめるような造りになっている。この崖は大変な急斜面であり、すり鉢のような下段を思わず覗き込んでしまうが、見晴らしはよく、なかなか開放感に溢れた公園だ。なお天候によっては、富士を望めることもあるそうだ。園内右手には、急斜面を下りる階段も設けられていた。

  入口左手の坂道から下に下りていくと、中腹に2つのブランコの支柱を渡したターザンロープがあった。このアスレチック遊具は結構な長さがあり、子どもたちには人気がありそうだ。また、遊具の真横に公園上段を支える石垣が構えているのも面白い。
  下段に下りると、入口近くに石碑が置かれていた。この石碑には田中冬二の「シクラメンの花と」という詩が刻まれている。田中冬二は明治生まれの現代詩作家で、高村光太郎賞を受賞したこともある。また、大手銀行の立川支店長も勤めており、この詩は、親しくしていた市内の花屋さんから贈られた花束にお礼の言葉を詠んだものだそうだ。

  園内下段は、緑が生い茂る中にベンチが置かれており、庭園風に整備されているる。また、背後には緑の壁のような公園上段がそびえており、立川崖線の強烈な高低差もよく分かる。南側から降り注ぐ陽光も心地よく、散策中に一息つくにはいい場所だ。

  公園を出ると、目の前には残堀川が流れている。昭和記念公園から流れてくる残堀川は、公園西側の崖を下って、崖下をほぼ直角に曲がり、東の多摩都市モノレールが走っている辺りで多摩川に合流する。川に架かる滝下橋を渡り、川面を覗き込んでみると、2匹の鯉が泳いでいた。

(2018年4月掲載)  地図


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