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(左) 立川熊野神社鳥居 (右)
社殿
多摩都市モノレールの高松駅を降り、「高松駅北」の信号から東に伸びる細い道をしばらく進んでいくと、右手に立川熊野神社が見えてきた。
立川熊野神社は享保11年(1726年)、当初7軒の家があった柴崎新田の鎮守として旧立川基地の地に創建された。昭和20年(1945年)には空襲により焼失し、翌年の駐留軍による境内地接収などを経て、昭和43年(1968年)にこの地へ移転してきたそうだ。
大通りに面した鳥居をくぐって境内に入ると、左手には趣きある手水舎があり、その向かいには今年の鎮座290年記念事業を知らせる看板が建っていた。
参道脇に灯篭や石碑が立ち並ぶ中、境内の高い木々も色づき、なかなかいい雰囲気だ。参道左手には緑の中を小川がチョロチョロと流れており、近くの石碑には「御大典記念 せゝらぎ・熊野川」と書かれていた。
社殿にほどこれている見事な彫刻
二の鳥居をくぐると、右手には「遷宮記念碑」があり、参道の先には歴史を感じさせる風情の社殿が鎮座していた。この社殿の軒下などには細かな装飾が施されており、その見事な出来栄えにしばし見入ってしまう。
また、境内を散策している4羽ほどの鶏はチャボだろうか。緑の尾がきれいだ。同神社入口近くに鳥小屋があったので同神社で飼っているようだ。小屋の戸が開いていたので、昼間は境内に放ち、散歩をさせているのだろう。
毎年8月の例大祭では、高松町の全9町会から神輿が結集する「神輿パレード」が盛大に行なわれ、立川駅近くのファーレ立川から熊野神社までを巡行する。
大きな神社ではないが、歴史のある鎮守であり、近隣の人たちからは大変親しまれている神社だ。
境内は高松第二公園と隣接していて、滑り台や砂場、アーチ状の支柱のあるブランコなどの遊具が置かれ、保育園もあり近くにあり、小さな子どもを見守るお母さんの姿があった。
(2016年12月掲載) 地図
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