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円形のタクロス広場の上をモノレールが走る
今年の8月、立川駅の西側に駅南北のデッキを繋ぐ新自由通路(115m)がオープンした。この新自由通路は、多摩都市モノレールの立川北駅―立川南駅間の真下にあり、新自由通路に繋がるJR立川駅の北改札口も新設された。
立川駅北口からペデストリアンデッキを西側に進んでいくと、モノレールの軌道下にある円形の屋根が目を引く。これが「タクロス広場」だ。立川駅西側の「第一デパート」跡地に建てられた超高層ビル「立川タクロス」と新自由通路を結ぶ。
新自由通路は既存のデッキとは違和感なく繋がれており「少し見ない間に、こんなリッパなものができていた」と驚く。まだオープンして間もないせいか、この通路を通る人影は多いとは言えないが、円形の広場ではベンチで一休みするサラリーマンや、物珍しそうに辺りを見渡す人たちの姿があった。
この広場の一角には小さなステージが設けられており、各種イベントなども行なわれるようだ。円形広場の中心にはモノレールの支柱があり、頭上をモノレールの車体が通り過ぎていく光景はなかなか面白い。
新自由通路の中央部に進んでいくと、東側にはまだ真新しいJR立川駅の北改札口があり、西側には地場野菜やグロッサリーを扱う「Gardens Marche」とデリカフェスタイルのレストラン「STATION CAFE BASEL」があった。どちらの店舗も結構な人で賑わっていた。
さらに通路を進むと西側の視界が一気に開けてくる。ここから見ると、立川駅には多くの線路があることがよく分かる。またこの辺りは駅ホームの真上にあるため、ホームで電車を待つ乗客や、立川駅に滑り込んでくる中央線や青梅線の姿が間近で見えるので鉄道好きの子どもなどにはおすすめのスポットだ。
新自由通路の南側に出ると、モノレールの立川南駅までデッキ上を歩いて行くことができる。立川駅中央の自由通路は常に混雑しているため、この通路の完成で駅の南北を快適に移動できそうだ。
(2016年11月掲載) 地図
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