小さな散歩道

拝島天神社 (昭島市拝島町 2丁目)

通りすがりの親子が手を合わせる  明るい境内は子どもたちの遊び場になっている

秋にはギンナンが実る大イチョウ
巨木がお社を見守る

 拝島駅から徒歩20分。 近くにある中学・高校の生徒が歩く道路わきにある。境内は明るく、子どもたちがよく遊んでいる。 「樹木に覆われた暗い神社が多いけど、ここは境内が明るいので、子どもたちが遊んでいるようすが通行人や近隣の住民にわかるから事故もないんです。 子どもたちも安心して遊んでいます」と小さな子どもと連れた若いお母さんは言う。
  イチョウの木の葉が黄金色に輝いていた。毎年秋にはぎんなんがいっぱいつくので、早朝から近所の人が拾いにくるとか。 学問の神様といわれる菅原道真(すがわらみちざね)公がまつられている。 文禄年間(1592〜96年)に谷保天満宮(国立市)から分霊されたと伝えられる。
  以前国指定天然記念物で樹齢800年という大ケヤキがあったが昭和14年に台風で倒れ枯れてしまった。
  境内は梅の木が多く3月には見事に咲き揃う。
  道真公は梅の花を大変に愛したので、道真公を祀っている各地の天満宮や天神社では境内に梅の木が植えられている。
  道真公が大宰府に左遷されることになったとき
  「東風(こち)吹かば にほひおこせよ梅の花 あるじなしとて春な忘れそ」という歌を詠んだ。 「春になって東の風が吹いたら、その香りを風に乗せて大宰府まで送り届けておくれ。 主人がいないからといって、春の開花を忘れてはならぬぞ」という意味。
  1月25日の初天神では天神講の祭礼が行われる。

(2012年1月掲載)  地図


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