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高幡不動駅の北口から、目の前を流れる水路に沿って左に進む。サラサラと流れる水路の中をのぞいてみると、水中のエサをついばむコサギの姿があった。高幡周辺には用水路が多くあり、近くには浅川や程久保川も流れているため、こうした水鳥も多く生息しているのだろう。
コサギを横目に水路沿いを進み、浅川の土手へ出る。上流に架かる高幡橋を渡り、コンビニのある交差点を右に曲がると、多くの子どもたちで賑わう川原附公園に着いた。
名前の通り川原がひろい
この公園には水の流れがあり、用水を引き込んだ取水口からはジャバジャバと水が湧き出していた。流れの中ほどには大きな池があり、池の水面には階段で下りられるようになっている。この公園は、子どもたちが気軽に水に親しめるように設計されたのだろう。取水口近くには小さな木製の橋が架けられていて、池の中には飛び石も多く置かれている。この日の子どもたちは勢いよく飛び石に飛び乗ったり、じっくりと池の中を観察しながら水中の生物を探していた。
池の向こうには、大きな木製のアスレチック遊具が設置されている。この遊具は吊り橋や丸太の階段、高い展望台から滑り降りる滑り台などが組み合わされており、なかなか趣向を凝らした複合遊具となっている。また、遊具の側面にはロープでよじ登る壁があり、これは大人でも登るのが難しいほどの急斜面となっていた。この複合遊具は大変人気のようで、子どもたちは不安定な吊り橋をドタドタと渡ったりしながら、遊具の周りを走り回って遊んでいた。
滑り台の先には砂場があり、こちらでは小さな子どもと一緒に砂遊びをする親たちの姿があった。複合遊具で遊ぶにはまだ小さすぎるような子だったが、夕暮れ時になると、お母さんに手を引かれながら恐る恐る長い滑り台に挑戦していた。
なお、複合遊具の展望台のてっぺんには小さなリスのオブジェが飾られており、通称「リス公園」と呼ばれているそうだ。この日は終日、子どもたちの姿が途切れることはなく、大変賑やかな園内となっていた。
(2025年4月掲載) 地図
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