しごと日記 Q&A

明日はこどもの日、端午の節句です。
こどもの日といえば、晴れ渡った初夏の空を悠々と泳ぐ鯉のぼりがイメージされます。今では都内ではなかなか見られない風景となりましたが、江戸時代の浮世絵師歌川広重の「名所江戸百景」中の「水道橋駿河台」には、江戸の空をたくさんの鯉のぼりが泳ぐ風景が描かれています。
5月。雨の心配も少なく、気温も穏やかな過ごしやすい日が続きます。梅雨入りまでのひと月ほどは、新聞を配るにも良い季節です。この春に入社して、ようやく独り立ちしたばかりの新人君たちにとっても、仕事になじむための大事な時期です。
もっとも、独り立ちしたといっても、まだ400件以上の配達先と購読銘柄をすべて暗記できているわけではなく、『順路帳』と呼ばれる配達先を記した帳面を見ながら配達しています。数件配達するごとにバイクを停め、順路帳を開いて確認しながら配達を続けます。まだまだ時間はかかります。
初めの頃は1軒配達するごとにバイクを停めて順路帳を確認していたのが、毎日配達するうちに5軒ごと、10軒ごとという具合に、だんだんとバイクを停める間隔が長くなっていきます。それにつれて配達所要時間は短縮され、配達終了時刻も早まります。
順路帳を見なくなるのは良いことのようにも思えますが、短所もあります。実は、不着や誤配など、新人君たちの配達ミスが増えるのは毎年この時期。配達に慣れてきて順路帳を確認する回数が減ってくるのと反比例して、配達ミスは増えていきます。
「多少は時間がかかっても、きちんと順路帳を見て配達ミスがないようにしなさい!!」
今日も店長や先輩スタッフたちが口うるさく指導しています。
しごと日記 目次へ | 前へ | 次へ |