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地蔵と庚申塔の小屋は用水路を渡ったところにある
お地蔵と庚申塔小屋の左の緑地帯に飾られた
人形や
ミニチュアハウス
四ツ谷前公園
向かって右2体がお地蔵様、左が庚申塔
日野駅西側の駅前ロータリーから大通りを北に進み、「栄町一丁目」の交差点を渡ると、通りの先の一画に小さな地蔵堂が建っている。お堂の中には2体のお地蔵様と2基の庚申塔が収められていた。
庚申塔とは、中国の道教に由来する庚申信仰に基づいて建てられた石塔のことだ。かつて庚申の日の夜には、人間のお腹にいる三尸(さんし)の虫が、寝ている間にその人間の悪事を神様に報告しに行くとされており、人々は庚申の日の夜には眠らずにお参りをしたという。庚申塔は、この庚申講を3年間18回続けた記念として建てられることが多かったようだ。
ここの庚申塔は、傍らの案内板によると天保15(1844)年に造立されたものだという。右側の古びた庚申塔には青面金剛(しょうめんこんごう)が彫られていて、足もとには小銭とどんぐりが供えられていた。
赤い帽子を被ったお地蔵様は左手に数珠を掛けていて、前掛けが風に揺れていた。地蔵堂奥に掲示された木製の案内板は字が小さくて読み取れなかったが、きっとこの地に古くからあるお地蔵様なのだろう。
地蔵堂から左手に進むと、きれいにガーデニングされた緑地があった。剪定された木々には「Welcome」と書かれた鳥の巣箱が取り付けてあり、足もとには陶器やブリキのオモチャなどが並んでいる。中世の騎士やゴルフをする紳士、小さな自転車など。地蔵堂のすぐ近くにこんな一画があるとは思わなかったが、ご近所の人が熱心に手入れをしているのだろう。また、この一画の左手には「四谷中央道路竣工記念碑」が建っていた。
駅までの帰り道、薬王寺に立ち寄ると、小さなお地蔵様の頭上では梅の花がきれいに咲き、隣の四ツ谷前公園では、大勢の子どもたちが園内を駆け回っていた。
(2024年3月掲載) 地図
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