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爪楊枝アートで描かれた土方歳三
日野駅、あるいは高幡不動駅からバス。日野七小入口下車徒歩5分。建物の1階の屋根から「誠」一文字を白抜きした、赤と水色のだんだら模様入りの布看板がかかっているからすぐわかる。
中に入ると洋装の土方歳三の大パネルが目を引く。よく見ると白と黒に塗った爪楊枝(19万800本)アートだった。7年ほど前、都立日野高校(日野市石田)2年生の有志が作ったものだった。この爪楊枝パネルの左には壁面いっぱいに「会津藩御預 新選組屯所」の絵が描かれているように見えたが、拡大写真だった。
もう一枚の壁面は北海道・箱館奉行所と土方歳三の拡大写真が貼ってあった。壁の前には縁台や椅子が用意されているので、来館者たちは足を止めて互いにモデルになってパチリ。コロナ前には撮影用に新選組のだんだら模様が入った羽織や刀の貸し出しをしていたが、感染予防のため今も中止している。
日野市は新選組副長土方歳三と新選組六番隊組長井上源三郎が生まれ育った地。新選組の有力な支援者で、土方の義兄・佐藤彦五郎が問屋兼日野本郷の名主を務めていた。井上、土方らは、佐藤が開いた天然理心流の道場で近藤勇、沖田総司らと剣術の稽古に励んだ。
市内には新選組関係者の書状や刀剣など多くの資料が大切に受け継がれている。1階の常設展示、2階の第二展示合わせて、新選組のことがよくわかるように整理されている。
■新選組のふるさと歴史館 (TEL 042‐583‐5100)
開館時間/9:30〜17:00(入館16:30まで)
休館日/月曜(ただし祝日・休日の場合は開館し、翌平日に休館)
入館料/高校生以上200円、小中学生50円
駐車場/3台
(2022年9月掲載) 地図
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