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(左)東光寺神明社の鳥居 (右) 入母屋造の社殿
日野駅から「宇津木台」行きのバスに乗って、「栄町5丁目」で下車。バス停先の「栄町五丁目」交差点を左折して、コンテナが並ぶトランクルームの角を右手に入る。その先の小道を左に曲がると、竹林に囲まれた東光寺神明社に着いた。
東光寺神明社の創建年代は不詳だが、武蔵七党の中の西党の祖・日奉宗頼の一族がこの地に勧請したとも、鎌倉幕府の功臣・和田義盛の残党が創建したとも伝えられている。
境内社
谷地川と立体交差する掛桶形式でかかる 日野用水露橋。
下流には新旭橋
鳥居をくぐり、急な階段を上っていくと、高台の上に社殿が構えられていた。それほど大きな社殿ではないが、古びた木の色合いが辺りの緑と調和して、一帯に落ち着いた雰囲気を醸し出している。また、この境内は日野台地北側の斜面の一部を整地して造られているようで、周囲の斜面から伸びる豊かな緑に囲まれた境内となっている。社殿右手には手水舎があり、左手には石垣の上に小さな祠が置かれていて、その近くには改修記念碑が建てられている。ふと祠の中をのぞいてみると、かわいらしい狐が祭られていた。
境内の切り株に腰掛けていると、木々の中から鳥たちのさえずりが聞こえてくる。この日は神社に訪れる人の姿もなく、境内一帯はのどかな雰囲気に包まれていた。
境内右手の小道を進むと、台地上に抜けられるようになっている。この辺りは農地が広がっており、開放感があってなかなか気持ちのいいエリアだ。西側を望むと、多摩大橋のアーチも目に入ってくる。近くには東光寺西公園があり、こちらで一息ついていくのもいいだろう。
台地の端にある階段を下りると、谷地川に架かる新旭橋の近くに出る。この辺りから見ると、日野台地は谷地川の手前で強烈な崖になっており、かなりの高さがあることもよくわかる。その傍らでは日野用水が新旭橋と平行に谷地川を渡っており、なかなか面白い観察スポットといえるだろう。
だいぶ気温も高くなってきた。散策の際は虫除け対策も忘れないようにしたい。
(2022年6月掲載) 地図
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