小さな散歩道

平山東公園 (日野市平山4丁目)


防災用井戸

道路を挟んだ西側の平山東公園

西側の公園内を流れる用水

  二手に分かれる用水


緑豊かな平山東公園

 南平駅から北野街道を西へ進み、南平住宅入口の信号を右に入ると、団地の前に用水路が流れていた。用水路の入口には、「平山用水ふれあい水辺」と書かれた小さな木製の看板があった。
  2本に分かれた平山用水が流れるこの水辺は生態系や親水性に配慮した水辺になっているが、草が大変に伸びていたため、2本の用水路の間に伸びた小道を最後まで進むことはできなかった。散策中、「物凄いセミの声がするなぁ」と思っていたら、小道に伸びた木の幹には多くのセミが張り付いていた。

  小道を引き返し、団地前の通りに戻ったが、この辺りからは水辺の向こうに多摩丘陵の緑が見え、ちょっとのどかな雰囲気だ。通りを進んでいくと、平山東公園に着いた。(平山城址公園駅から東に20分になる)

  公園の入口近くには井戸があり、ポンプから水が勢いよく流れ出ていた。近くには「防災用井戸」と書かれた看板があり、この井戸は、災害時に利用する目的で設置されたものだ。また、梅雨の時期など地下水面が高い時には、地下水を自噴することもあるとのこと。
  井戸の近くでは、小学生くらいの男の子たちが水鉄砲を手にしながら園内を駆け回っていた。子どもたちの水鉄砲に気をつけながら流れ出る井戸水に手を伸ばすと、水はとてもヒンヤリとしていた。この日は大変暑い日だったため、何度も水に手をかざして、涼をとることとなった。
  また、公園の裏手には「ふれあい水辺」に繋がる用水路が流れていて、井戸から出た水は、この用水路にドボドボと流れ込んでいた。

  平山東公園は道を挟んだ西側にも広がっていて、こちらの方が広い敷地となっている。広い運動広場の周囲には、ジャングルジムやブランコ、鉄棒などの遊具があり、木々もよく茂っている。こちらの園内の一角にも用水路が流れており、水辺に下りられるようになった親水場が造られていた。ここはなかなか面白いスポットで、「ふれあい水辺」に繋がる平山用水はちょうどここで二手に分かれるため、水の流れがよく分かる。石垣に沿ってサラサラと流れる用水を眺めていると、暑さも幾分和らいでくるものだ。

  用水路に沿って辺りを進んでいくと、平山小学校近くの沢田公園にたどり着いた。こちらには土地区画整理事業の巨大な完成記念碑が建っていた。

(2019年9月掲載)  地図


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