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「平和」の碑
公園内には遊具も
見事な柱サボテン
立派な藤棚
百草園の駅を北口に降り、駅前の商店街を抜け、子育て応援施設がある交差点を右へ。水路沿いの道をしばらく進むと、右手に河内公園が見えてきた。
水路を渡り公園に入ると、立派な藤棚があった。地面から力強く伸びた藤が、棚から溢れ出しそうになほどに茂っている。藤棚近くには小さな児童遊園風の一帯があり、小型の滑り台などが置かれている。こちらでは小さな子を遊ばせるお母さんの姿があり、「頑張って、勇気を出して滑ってみよう」と声を掛けていた。
藤棚の先は円形の広場になっていて、その周囲には様々な木々が伸びている。さほど高い木などはないものの、整備された緑に囲まれた公園といった印象だ。また、広場と児童遊園の間の一角には「平和」と題された碑が設置されており、花を持った少女と、鳥を手に乗せた少年が描かれていた。碑の裏側にある「竣功記念」と書かれたプレートによると、この地はかつて多摩川と浅川の恵みを受ける一面の水田地帯であったそうだ。この辺りに張り巡らされた水路は、そのためのものだったのだろう。
園内右奥に行くと、一段高くなった円形ステージのようなスペースがあった。何の目的で造られたのかは不明だが、近くのベンチに腰掛けてみると、南側の丘陵の緑も目に入ってきて、なかなか心地がいい。緑を眺めながら休んでいると、小鳥が何かをついばみにやってきた。また、公園の外に出てみると、隣の畑から2メートル以上もあるサボテンが伸びていた。
程久保川の遊歩道
ここから少し北側は、程久保川が流れている。来た道を戻り、川のほうへ進んでいくと、浅川橋に着いた。橋から川面を覗いてみると、多数の鯉が群れを成して橋のたもとに集まっていた。異様な光景に少し面食らってしまったが、何か訳でもあるのだろうか。川岸は遊歩道として整備されており、所々にベンチも置かれている。遊歩道の両端からは木々が伸びており、緑のカーテンの中を歩いているようで大変気持ちがいい。ひとつ上流に架かる玉川橋に行くと、この先で合流する多摩川に架かる四谷橋が見えた。
(2017年6月掲載) 地図
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