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八王子駅南口から「法政大学」、「東京家政学院」、「上大船」行きのバスで「富士森公園」下車。バスは本数の少ない時間帯もあるので注意。歩きでは20分ほどの距離だ。
富士森公園は明治29年に開園した市内最古の公園。江戸時代から「冨士森の丘」と呼ばれていた。広い園内には陸上競技場や野球場、体育館やテニスコートなどが併設されている。
バス停近くの入口を入ると、見事な桜並木が両脇に立ち並んでいた。同園は市内屈指の桜の名所としても有名で、春には多くの花見客で賑わう。
丘陵地につくられた園内は程よいアップダウンがあり、林の中に散策路も整備されている。入口から坂を登り、平和の像を越えて高台に上りきると浅間神社がある。巨木に囲まれた高台にひっそりとたたずんでいるが、なかなか存在感のある神社だ。 一見見落としてしまいそうになるが、拝殿の裏手にはしっかりと富士塚もある。神社脇はひらけた平地になっていて、園内でも見晴らしのよい場所だ。歴史の重みを感じさせる木々を眺めていると、心も自然と安らいでくる。
まだ雪の残る散策路を注意深く進んでいくと、八王子市民球場が見えてくる。この球場はナイター設備もあり、1万人以上を収容できる立派な地方球場で、甲子園出場の夢を掛けて高校野球の予選も行われる。現在は整備工事中だが、散策路からはグラウンドの様子を垣間見ることができた。
球場裏には児童遊園があり、ブランコや滑り台など遊具類も充実している。親子連れで訪れるのもおすすめだ。
四季にわたり様々な行事が催されており、桜祭り、さつき展、花火大会、フリーマーケットなど、多くの人々でにぎわう。
(2013年2月掲載) 地図
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