しごと日記Q&A編

  新人君、雨の日の配達は慣れましたか?
(2024年6月号掲載)

  今年も雨の季節がやってきました。
  朝夕の配達時には、アジサイをよく見かけるようになります。
  ご存じの方も多いと思いますが、アジサイ(ホンアジサイ)は、もともと日本原産のガクアジサイを品種改良したもので、海外でさらに改良され再び国内に移入されたものは西洋アジサイと呼ばれています。

  このアジサイ、漢字で『紫陽花』と書きます。実はこれ、唐の詩人白居易(白楽天)の詩に登場する『紫陽花』という花を、平安時代の学者・歌人の源順が『アジサイ』のことだと勘違いして紹介してしまったものが広まったようです。当時、アジサイはまだ中国には伝わっておらず、実際の『紫陽花』は別の花のことだと、かの牧野富太郎先生も著書の中で指摘されています。

  さて、冒頭にも書いたように雨の季節です。梅雨の時期、毎日のように降り続く雨は、この春入社の新人君たちにとっては最初の試練と言えます。

 4月の入社以来、何度か雨の日の配達を経験した新人君たちも、新聞の天気予報の「東京」の欄に傘マークが付いていると、露骨に嫌な顔をします。もっとも、雨の日の配達が好きだというスタッフはなかなかいないものですが・・・。

  雨の日は、新聞が濡れないようビニルラッピングをして配達に出発します。ラッピングマシンの順番待ちの時間も含め、通常より30分から1時間ほど配達の出発が遅くなります。
 そのうえ、6月は一年で最も日の出の時刻が早くなる時期。雨で配達が遅れているときに、だんだんと空が明るくなり始めると、よけいに焦ってしまいます。
  「あわてて配達ミスや事故を起こさないように」
  今日も店長が口を酸っぱくして言っています。

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