しごと日記Q&A編
雨の日続きですが、いかがお過ごしでしょうか?昨年は8月に入ってからようやく梅雨が明けましたが、今年はどうでしょう。梅雨が明ければ夏の訪れ、夕立のように激しい雨が急に降り出すことが多くなります。
そういう時に活躍するのが「綿布(めんぷ)」です。バイクの後ろの荷台で新聞を包むための緑色の縦長の布で、前かごに取り付けてある同色のカバーとワンセットになっています。いつもは小さく折りたたんだ状態で使っていますが、広げると50cm×200cmほどの大きさになります。
「綿布」といっても綿でできているわけではなく、「エステル帆布」と呼ばれる水を透さない素材でできています。正式には「ポリエステル帆布」というらしく、トラックの荷台にかけてある幌や、テントに使われている生地といえばわかりやすいでしょう。「綿布」という呼び名は、かつて実際に綿製の帆布を使っていた時代の名残です。当ASAでは緑色のものを使用していますが、販売店よって青色や黄色などの綿布を使っているお店もあるようです。
さて、配達中に急に雨が降りだすと、まずはバイクの前後に積んでいる新聞を濡らさないようにする必要があります。ASAに戻って積み直そうにも、その移動の間も新聞は濡れますから、まずは道路沿いの商店などの軒下などを拝借して新聞を下ろし、雨に濡れないように綿布を広げて積み直します。雨の勢いや空の様子から、通り雨ですぐにやみそうだなと思えば、ちょっと雨宿りをしてから配達を再開します。逆に、しばらくやみそうになければビニールラッピングをするために一旦ASAに戻ることもあります。
最後のお宅まで配り終えて、広げていた綿布を小さく折りたたんで前かごにしまえば、「ああ配達が終わったなあ」と、ほっとします。
もうすぐ夏がやってきます。
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