しごと日記Q&A編

  新年早々ですが、配達の失敗談を教えてください。
(2018年1月号掲載)

  明けましておめでとうございます。
  毎年のことではありますが、元旦の朝刊配達は一年のうちで最大のイベントです。元旦の配達を無事終え、ASAのスタッフたちにもようやく新年がやってきました。

  読者の皆さんの中には、お子さんやお孫さんがこれから受験シーズンを迎える、という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
  入試に限らず、試験の解答方法は、長文での解答を求める記述式と、三択や四択を選ぶマークシート式と、大きく分けて二種類あるようです。マークシート式の試験では、たまに「正解は分かっていたのに、一段ずつずれて記入したためにすべての解答が間違いになってしまった……」なんていう失敗談も聞くことがあります。

  新聞の配達についても、それと同じようなことが起こることがあります。以前にも何度かこのコーナーでご紹介した配達用の『順路張』についてのお話です。

  新聞は、郵便や宅配業者さんのように一軒一軒、住所と氏名を確認しながら届けるわけではなく、順路張という帳面を見ながら配達をします。順路張は、住所がない代わりに配達順路の一軒目を基準点にして順繰りに進んでいくように書かれています。一軒目の山田さんの隣の田中さん、田中さんの向かいの中村さん、中村さんから三軒目の村井さん……という具合です。ベテランスタッフは順路張を見ずに配達しますが、入社したばかりの新人君は、しばらくはこの順路張とにらめっこしながら配達する日々が続きます。

  この順路張での配達、一軒間違って配ってしまうとそのあとの家が全部ずれていきます。表札の出ていないお宅が連続したり、同じ苗字のお宅が多かったりする地区などでは、途中で間違いに気づくまでずいぶん時間がかかってしまうこともあります。まさしく先ほどのマークシートの失敗談と同じで、新人君がよくやってしまう失敗の一つです。

  さてこの時期は、受験だけでなく雪の季節でもあります。新人君たちも先輩スタッフから数年前の雪の様子を聞かされて早くも心配顔です。
  皆さんも、雪の対策はお早めに。
  それでは本年もよろしくお願い申し上げます。

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