しごと日記Q&A編
3月です。毎日配達に出かけるスタッフたちも春の訪れには敏感です。マフラーやネックウオーマーを外し、二枚重ねの手袋を一枚に減らして、「ASAジャン」の下には薄手のシャツを着るスタッフが増えてきました。春は、すぐそこまでやって来ています。
この一年間、当コーナーで紹介してきたわれらが新人君たちも、ずいぶん仕事に慣れてきました。新年度になると新しいスタッフたちが入ってきます。いままで新人君と呼ばれてきたスタッフたちも今度は先輩と呼ばれるようになりますから、責任重大です。今回は、そんな彼らも苦戦した「電話番」という業務についてご紹介します。
入社して先輩スタッフからマンツーマンで配達を教わり、独り立ちできたかなと思ったところで電話番という業務に挑戦します。
当ASAでは、朝刊の配達が終わったあとの6時から、店長や事務員が出勤してくる9時まで、読者の皆さんからのお問い合わせの電話に対応するために「電話番」を置いています。当番は輪番制で月に2〜3回ほど廻ってきます。通常、何事もなければ店舗の清掃や自分の仕事などを片付けます。
しかし、この業務のメインは電話対応、特に「不着」や「雨濡れ」など、配達ミスの対応です。電話をいただくと、すぐに新聞を届けに向かいます。
新人君たちは、ようやく自分の配達エリアを覚えたばかりで、ASA全体のエリアの地図なんて頭に入っていません。間違えないようにお届け先までの地図を持って向かうのですが、新人君にはこれがなかなか難しいようです。土地勘も距離感もないのに、バイクの練習で一度通ったことがあるかないかのうろ覚えでお届け先までひた走ります。ASAのエリアから迷い出た、知らないうちに隣の市だった、なんて話はざらで、中には走っているうちに「神奈川県」の標識が見えてびっくりした、なんて新人君も系列店にいました。
それでもなんとかお届け先までたどり着き、お詫びしながら新聞をお渡しします。
タイミング的には集金業務より先に電話番にチャレンジすることが多いので、新人君が初めて読者の皆さんのお宅に伺う貴重な体験になります。
とはいえ、「ないに越したことはない」不着。なかなかうまくはいかないものです。
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