しごと日記Q&A編

  新聞配達用のバイクが改良されて、宅配ピザのバイクみたいに屋根がつくといいですね。
(2013年6月号掲載)

  配達をしていると、屋根のある宅配ピザのバイクをよく見かけます。新聞配達のバイクにも屋根があったらどんなにいいだろうと思うときもあります。 
  当ASAでは、ほとんどが「ホンダ プレスカブ」という配達仕様の原付バイクを使っています。大きな前かごと荷台、変速ギアがついているのが特徴です。残念ながら、屋根はついていません。

  配達は一人で約400軒を受け持ちます。販売店から出発し、およそ2時間半以内で読者の皆様が出勤される前に届けられるように地域割りをし、部数を調整しています。土曜日などチラシが多い日だと一度にはバイクに積めないため、3〜4回往復することがしばしばあります。チラシが多くても、できるだけ同じ時間でお届けするよう努力しています。
  集合住宅だけをアルバイトが自転車で配達している地区もありますが、時間的問題からほとんどの地区はバイクで配達をしています。

  これと同じ事を、屋根のついた宅配ピザ用のバイクでやると、どうなるのでしょう。屋根がある代わりに、大きな前かごがありません。普段は、プレスカブの前かごに、朝日新聞以外の15〜20種類の約100部を積んでいますが、これを積む場所がなくなります。朝日新聞をたくさん積むための後ろの荷台も大きくないので、たくさん積めません。配達できなくはありませんが、3往復で終わるところが6往復するようなことになってしまいます。また、屋根(フード)に風が直撃すると、走っている時にバランスが取りづらくなります。

  便利なものは、何かを犠牲にしなくてはならないものですね。

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