しごと日記Q&A編
休む人の代わりに配達する「代配」の人は、配達には慣れていても、区画整理などで景色が変わってしまったような地域を久しぶりに配るときは苦労があるのですね。他にはどんなことが?
(2010年8月号掲載)
「ごめん。A君が突然の発熱で配達できそうにないんだ。休みのところ悪いが代配を頼む。今すぐ出てきてくれ」
代配の社員は、こんな感じで、寝ようと思っているところを電話で起こされることが、たまにあります。こういう場合に備えて、すべての地域を配達できるように日頃から訓練していますが、代配になって間もない社員だと、簡単にはいかない場合もあります。
大急ぎで支度をして店に着くと、唯一、配達をしたことのない地域を配らないといけなかった。昼間に練習して特徴を覚えてから配達しようと思っていたのに……。
順路帳と懐中電灯を持ち、配達を始める。壁に表札がある家は間違うことはない。バイクを止めるときに、道路の中央から壁に向かってライトを向けて表札を読み取る。表札が無い家は、念のためバイクを降りて玄関の表札を懐中電灯で確認する……。
「あれっ、次の家がわからない。順路記号が間違っているのかな?」
右へ曲がるところを左へ曲がって5〜6軒を確認してもわからない。戻ろうと思ったが、今度はどっちから来たのかよくわからない……「どうしよう!」
午前2時、代配になって間もないK君の目覚めでした。
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