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用賀駅から徒歩20分、住宅街の中に四季折々の花を楽しませてくれる公園がある。通称「フラワーランド」。
正面の管理棟の前には丹精込めて育てられた菊(管もの)の鉢が並ぶ。マスコットの白い木馬「はな」ちゃんが引く荷台から観葉植物がはみ出している。面積5,300uと、公園としては小ぶりだが、花を鑑賞するにはちょうどいい広さかもしれない。正面玄関を入ると水路で遊ぶアヒルの姿が目に入った。
世田谷区の農業の中で観葉植物の生産は大きな役割を果たしてきた。その花卉(かき)園芸を中心に、昭和61年(1986)「花づくりのできる公園」としてオープン。園芸相談や園芸講習会を行い、花のあるまちづくり活動の支援センターとしての役割を果たす。
園内には、バラのアーチ、ハーブガーデン、宿根草の庭、鑑賞花壇、創作花壇、水車と山野草の庭、藤棚広場、芝生広場のほか、育苗室や圃場、作業庭、講習室などがある。環境に配慮した園芸を実践できる担い手の育成を目的に「花づくり教室」を開催、その卒業生による「フラワーランド友の会」の活動も同公園を支えている。
管理棟には車椅子対応のトイレがあって、園内の通路は車椅子が通れるように広く設計されている。
都立公園の「みどりの相談室」が廃止になって久しい。そんな中で同公園の「園芸相談」は貴重な存在だ。専門のスタッフが花とみどりについての相談を受けている。電話での相談も受け付けている。
■フラワーランド (世田谷区瀬田5-30-1)
開園/8:30〜17:00(10月〜3月) 8:30〜18:00(4月〜9月)
園芸相談/水曜と年末年始を除く毎日、10:00〜16:00
休園日/12月29日〜1月3日
問合せ/03-3707-7881
(2012年12月掲載) 地図
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