しごと日記Q&A編
5月2日は八十八夜でした。新茶の季節です。
江戸時代、徳川将軍家には宇治で作られたお茶が献上されました。お茶の葉を詰めた壷は、駕籠に乗せられて中山道から甲州街道を経て江戸城に運ばれました。「宇治採茶使(お茶壷道中)」と呼ばれたこのお茶壺道中の一行は、非常に権威のあるものとされ、大名行列も駕籠や馬を降りて道を譲り、町民、農民たちは道端に土下座して面を上げることも許されなかったそうです。
そんな面倒からか、沿道の人々は行列が近づくと自宅に駆け込み、戸締りをしてやり過ごす者も少なくなかったようで、童謡『ずいずいずっころばし』の「茶壷に追われてトッピンシャン(戸をピッシャン)」という歌詞の一節は、その様子を歌ったものだとも言われます。
この時期は、日中の気温が高くなります。当ASAスタッフたちも、晴れた日の夕刊配達時には水分補給用の飲み物を各自で準備することが多くなります。マイボトルにお茶やコーヒーを詰めて持参するベテランスタッフや、出勤途中のコンビニでミネラルウォーターや麦茶のペットボトルを購入してくる若手のスタッフなど、各々自分の好みに合わせて用意しています。とはいえ、配達の合間に「こまめに」水分を摂るスタッフは、実際はそれほど多くないようです。
若手のスタッフの中には、全ての配達を終えるまでドリンクに口をつけずに、ASAに戻って来てから飲むという者もいます。「いざという時のために配達に持って行くんですけどね。実際に配達し始めると、休憩を入れずに一気に配ったほうが楽なんですよ」と、若者らしい答えです。これからだんだん暑くなってくると、そうも言っていられなくなるのでしょうけれど・・・。
5月は過ごしやすい爽やかな季節ですが、熱中症で救急搬送される方が増えてくる時期でもあります。みなさんも十分な対策を。
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