しごと日記Q&A編
『秋の日は釣瓶落とし』といいます。この時期の夕刊の配達中に、つくづく実感する言葉です。夕刊の配達は、通常、午後3時頃にスタートします。配達していくうちに、どんどん夕方の気配が濃くなり、配達を終えてASAに戻る頃には、いくらか暗くなり始めています。10月6日の東京の日の入りは午後5時19分、今月末には5時前に日が沈むようになります。
日の長さだけではありません。気温の変化にも、季節の移り変わりを感じさせられます。
当ASAのスタッフたちが身に着けていたユニフォームは、夏用のポロシャツから春秋用のブルゾンに変わりました。特に、未明に朝刊の配達を終えASAに帰店する時には、配達中に汗ばんだ体がバイクの向かい風にさらされてしまって、ぶるぶると震えながら帰ってくることになります。朝刊の配達スタッフたちは、深夜から未明にかけての一番冷え込む時間帯に活動しています。皆さんの季節の感覚より一足早く、今月の末頃には、もっと厚手のジャンパー(通称ASAジャン)姿で朝刊を配達するスタッフが増えるでしょう。
この春入社の新人君たちにとっては、ちょうど半年、このあたりが一年の折り返しということになるのでしょうか。今年は夏の暑さがそれほど厳しくなかった分、冬の寒さが厳しくなるのかと心配する先輩スタッフもいます。「これからはどんどん寒くなっていくからね」とやさしく新人君に声をかけていましたが、新人君はケロリとした顔をして、「僕、寒さの心配はしてないんです。寒いのは大丈夫なんで」と軽い返事を返してきます。そうだ、そういえば、この新人君は北海道出身だったっけ……。寒さには自信があるのでしょう。そう思って周りを見回してみると、北海道以外にも青森県やら岩手県出身やら、耐寒能力が鍛えられて寒さに強そうな新人スタッフがけっこういます。
だんだん寒い季節が近づいてきますが、いつもは失敗ばかりの新人君たちが頼もしく見えてしまう店長でした。
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