しごと日記Q&A編

  新聞奨学生の人もいるのですか?
(2017年2月号掲載)

   寒い日が続きますが、いかがお過ごしでしょうか。
  先月号のこのコーナーで「配達中に道路の凍結で滑る」話を紹介しましたが、翌週はセンター試験だったということに発行された後で気付きました。受験生のいるご家庭では「おちる」「すべる」は禁句のはず、申し訳ないことをしたなと反省しきりの店長。受験生の息子さんを持つ事務員にその話をしたところ、「今どき、そんなこと気にする受験生はいませんよ〜」と笑われてしまいました。

  ところで、ASAスタッフの中にも去年まで受験生だったという現役学生がいます。いわゆる『新聞奨学生』で、現在、系列6店舗で4人が在籍しています。彼らは大学や専門学校に通いながら、配属先のASAで朝夕刊の配達や集金などの業務に従事しています。

  学費は奨学会から奨学金として給付され、それとは別に毎月の給料もありますが、やはり学業との両立は大変で、時間のやりくりには苦労するようです。朝刊の配達を終えて明け方にアパートに帰宅、ちょっと休憩してから学校に出かけるはずが寝過ごしてしまって……ということも、ここだけの話ですが、やっぱりあるようです。また、夕刊配達と重なる時間帯の必修科目を、月6回の休みを使って何とか受講したりもしているようです。
  また、やっぱりいまどきの若者ですから、大学の友達と夜遅くまで遊びまわったり、旅行に出かけたり……という誘いを断ることが、一番の苦労かもしれません。

  昨年の春、入学と同時にASAの一員として働き始め、周りの同級生達よりひと足早く社会を垣間見ている新聞奨学生たち。二度目の春がそこまでやって来ています。
  そろそろ芽生えの季節、皆さんの『サクラサク』も、ささやかながら応援しています。

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