しごと日記Q&A編

  折り込みチラシの多い日と少ない日が曜日によって極端ですね。
(2016年10月号掲載)

  「暑さ寒さも彼岸まで」の言葉通り過ごしやすい日が続きますが、皆さんいかがお過ごしでしょうか?

  皆さんもご存じのように新聞にも「あつい日」があります。今回は「厚さ薄さ」の話です。とは言っても新聞本紙の厚さ(ページ建て)はそれほど日によって違いがあるわけではなく、折り込みチラシの枚数によって左右されることが多いのです。

  年間で一番新聞が「厚くなる」、つまりチラシが多くなるのは、やはり正月元旦の朝刊です。他にも、夏冬のボーナスやクリスマス商戦、年度末などは比較的チラシが多くなります。
  では逆に年間で一番少ない時期はいつかというと、一概に言えませんが、夏休みの8月中旬と、クリスマスが終わってお正月を迎えるまでの年末の数日間が、おそらく一年で最もチラシの少ない、すなわち新聞の薄い時期でしょう。この10月は気候が暑くも寒くもないように、新聞も「厚くも薄くもない」平均的な時期だといえるでしょう。

  そうはいっても一週間の中でも曜日によって「厚さ」は変わってきます。一番チラシが多くなるのは、皆さんお気づきのように土曜日の朝刊です。この厚い日の新聞をバイクの前カゴと後ろの荷台に積んで配達に出発する際、新人君は「バランス」や「タイミング」を見誤ることが多いのです。
  前カゴの新聞を多めに積んでおかないと、急坂の途中でバイクを止めた時に前タイヤが浮かび上がってしまいます。また、ぬかるみのひどい未舗装の道路を、新聞を山積みにしたバイクで通ると、タイヤが沈んで泥まみれになってしまうこともあります。結局バイクを倒して新聞が破れたり水に濡れたり、台無しになってしまいます。大慌てでASAに戻って予備の新聞をかき集めてからまた配達に戻っていきますが、予備の無い場合には印刷工場から取り寄せたり、近隣のASAや開店直後の駅の売店に駆け込んで買い足したり……。
  こういう失敗で、新人君も鍛えられていくのです。

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