しごと日記Q&A編
その1 新聞の配達ミスには、単純なお届け忘れ(不着といいます)や配達時間が遅くなってしまう遅配のほかに、違う銘柄の新聞を配達してしまう誤配というものもあります。配達ミスを未然に防ぐため、ASAでもさまざまな対策を取っていますが、それでもなかなかミスは無くなりません。
前回お話ししたように、皆様に読んでいただいている新聞は通常、月に一度の休刊日以外お休みはありません。しかし、新聞によっては曜日によって配達する日が決まっているものもあります。業界専門紙は休刊日以外にも土日祝日休刊のものもありますし、隔日発行や週一回、月一回発行のものなどもあります。逆に、たとえばスポーツ新聞などは、ご存知の方も多いかと思いますが、宅配用の新聞は休刊日がありますが駅売り用の新聞は発行されます。
このように配達する新聞の種類の数は日によって違い、当然、配達するお宅も日によって変わってきます。
代配社員やベテラン社員はさすがに曜日間違いをすることはありませんが、入社したての新人社員はそうはいかないようです。配達終了後に曜日を勘違いして新聞をあまらせていたことに気付いて、あわてて店に戻ってくるなんてこともあります。
その2 宅配便や郵便物のように、宛名が記されているわけではないので、どのお宅で配達ミスをしたのか配達終了後に探しだすのは大変です。そういう事態にそなえて、毎日、配達部数の調整を行い、配達分の新聞しか持って行かないようにしていますから、一部でも余れば、どちらかのお宅でミスをしている可能性が出てきます。
そこからは、時間との戦いです。読者の皆様がまだお休みのうちに、ここじゃないかなと思いつくお宅を確認してまわります。以前にミスしたことのあるお宅や、角を曲がって一件目などの、通り過ぎてしまいやすいお宅を、記憶をたどりながら確認してまわります。配達先が限られる業界専門紙などは、どこで間違ったか比較的探しやすいのですが、朝日新聞などの一般紙になると容易ではありません。
バイクに新聞を積み込むときも、後ろの荷台には朝日新聞だけを積み、前かごに東京新聞、スポーツ紙、専門紙などを積み込みます。前かごの中で取り違えないように、東京新聞との間にカラフルな見出しのスポーツ新聞を仕切り代わりに挟み込んだりします。予備の無い専門紙や、小学生新聞などは前かごカバーの横ポケットに入れて、他の新聞と一緒に抜き去ってしまうことのないように注意をはらっています。
最後に、「配達順路帳」と照らしあわせてからポストに入れると、誤配は無くなるはずなんですが……。
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