しごと日記Q&A編

  台風の中での配達ご苦労様でした。危険な目にあいませんでしたか?
(2014年11月号掲載)

  ある新人の台風の日の日記は、次のような感じです。
 
  朝刊が販売店に届く前から雨が強くなり、風も強くなり始めた。
  いつもより1時間ぐらい早い出勤。出勤してきた時点でずぶ濡れだ。

  どうしても濡れてしまうお宅の新聞にビニール包装をして出発すると、横風にバイクのハンドルを取られてなかなか真っ直ぐに走れない。
  1軒目にたどり着く直前、ビニール傘が自分をめがけて飛んできた。間一髪で避けたが、びっくりだ。壊れて捨てられたものかもしれないが、いきなり傘が飛んでくるのにはまいった。家の前に置いてある植木鉢は、ひっくり返って割れていて、プラスチックのプランターは風に舞っていた。

  バイクを止め、ポストに新聞を入れて戻ると、風でバイクが押されてサイドスタンドが外れそうになっているのが見えた。あわててバイクを支えたが、間に合わず後ろの荷台に積んでいた新聞が崩れ落ちていった。落ちた場所は運悪く水たまり。ビニールの隙間から雨水が入って新聞が濡れてしまった。このままでは届けられない……。

  雨の中、新聞を積みなおして店に戻り、新聞が濡れていないかチェックすると、新聞の端の部分がビショビショになっているものがあった。予備の新聞を積み直して再出発。

 ……台風の日は、大体こんなことを繰り返しています。

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