しごと日記Q&A編
新聞配達用のバイクは、原付免許で乗れる50ccを使う場合が多く、当ASAも主にホンダの「プレスカブ」を使用しています。
耐久性に優れ、低燃費でエンジン音が比較的静かで、新聞配達を行う上で必要な機能がそろっているからです。主な特徴は次の通りです。
垂直に立てるためのメインスタンド以外に、一日に何百回も乗り降りするのに耐えられる強力なスタンドが左側についています。
左ハンドルにはクラッチレバーがありません。配達に使う「順路帳」を持つときや、新聞をスピーディーに抜き取るために、できるだけ左手が空くように作られているのです。クラッチレバーの代わりに、チェンジペダルが左側の足元にあり、前に踏み込めばギアが一つ進み、後ろに踏み込めば一つ戻るようになっています。
ウインカー(方向指示器)のスイッチは、右手側についています。これも、左手を空けるためです。
ブレーキも、左側にはなく、前輪が右手、後輪は右側の足元についています。自転車でもそうですが、片方だけ急ブレーキを掛けるとスリップして転倒してしまうことがあります。
前後で200部を超える新聞を積むために、大型の前カゴと新聞の大きさに合わせた荷台がついています。前のライトがハンドル中央以外に前カゴの先端にも付いているのは、新聞を前カゴにたくさん積んだ時や、雨が降ってきた時にカバーをかけたりして、ライトが一つ隠れてしまっても、カゴの先端にあるライトで正面を照らせるためです。
新入社員は、原付の免許は持っていても、ほとんどスクーターしか乗ったことがないため、ギアがついていたり、ウインカーやブレーキの位置が違ったりするのに戸惑ったり、新聞を積むと重くてバランスが取れずにフラフラして、バイクに慣れるだけで一週間位かかる社員もいます。配達を一人でできるようになるには、2週間位かかります。
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