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昭島駅から徒歩15分。団地に隣接するつつじが丘公園の中に新幹線電車の図書館がある。正式には昭島市民図書館つつじが丘分室という。
公園の緑に囲まれた新幹線の脇を自転車に乗った人が通りすぎていく。なかなか見られない風景だ。鉄のはしごをのぼって入る。
スペースの手前半分は新幹線のいすがそのまま使われていて座席でゆっくり本が読める。
窓の下の低い位置には子供用の本が、網棚の高い位置には大人用の単行本が並べられていた。
この電車は昭和48年に製造され、当初は東京〜岡山(昭和50年からは博多まで)間の「ひかり」号として走り、
昭和61年から平成3年まで「こだま」号として働いた。
半年後の平成4年から電車図書館に。長さ25.15m、高さ3.975m、幅3.38m。重さは50トンと、まさに鉄の塊だ。
運転台にも入れるので男の中には、ハンドルを動かして運転手気分になって遊んでいる子もいた。
5歳ぐらいの男の子を連れたお母さんは「うちの子どもは電車好きなので、よく遊びに来ます。
本のある環境に接していれば、そのうち本好きになってくれるだろうと思います」。
窓には「ぼくのわたしの おすすめ本」というタイトルの紙がはられていた。
よく見ると、かわいい字で本のタイトルと、そのほんの面白い点が書いてあった。
なにか本を借りたいけど、何を選んだらいいかわからないという子どもには役に立つカードだ。
■新幹線電車図書館
問合せ/TEL 042-545-5448
昭島市つつじが丘3-1-30
開館日時/火〜日曜、12:30〜17:00日 (月曜日、祝日休館。ただし月曜日が祝日の場合火曜が振替休館
■としょかんのおはなし会
第2金曜13時〜、乳幼児向け。
第3土曜日14時〜、未就学児から小学生向け。
(2011年5月掲載) 地図
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